茜空

窓ガラスを朝露がつたう

窓ガラスを朝露がつたう

嘘みたいに寒い朝。

這い出した昨夜のベッドは

なにかの抜け殻のように

ぬくもりに失っていく。

淹れたてのコーヒーが入ったマグを

両の手でつつんで君は、

白い息を吐いた。



-茜空