真夏の夜の海。

2024年8月21日

真夏の夜の海。

星月夜を映した黒。

胎動のような波音の

揺蕩(たゆた)う。

満月への白い道。

: 独り善がりで

独り善がりで温もりを貪(むさぼ)り合った夜。何処にも辿り着けない僕等の孤独なタマシイは、凍てつきそうな冷たい寒空に。真夏の、灼熱の、モノトーンの太陽を、想う。

: 〝時計は回り続ける〟

〝時計は回り続ける〟今度は。あなたの番よ。だね。配役なんて。巡るものさ。僕はもう存在悪だ。長く生き過ぎた。もういいよ。もう充分だ。敵役(かたきやく)のペーソスを知り得る人達は時間と共に消えていく ...

: 同じ周回円上に

同じ周回円上にいるのなら。ただ。単純にお互いの場所や速さやタイミングだけの話なら。もうすこし。お互いに。思いやりあえていたら。まだ。ふたり。一緒にいれたかな？

イーゼルに向かって。

星が散りばめられたように。