星空

真冬の朝。

真冬の朝。

蒼味(あおみ)を帯びた空気が

厳しい寒さを反響させている。

折りたたまれた翼は

悪戯(いたずら)な運命から

身体の温み(ぬくみ)を守っている。

遠い地平から

さもありなんと

朝日が昇る。

凛と張り詰めた宇宙(そら)が

弛んでいく、

息を呑む瞬間。

世界の新生に

歓喜の声が湧く。



-星空