星空

彼女が彼女であると

彼女が彼女であると気づいた時、

その偶然の幸福と同時に、

決して許されるべきでない十字架を背負った。

そして、僕は彼女の気持ちを想像しようとした。

でも、それすら、

どこまでも傲慢なことだと感じ、

そんな自分のクズさかげんを呪った。

本当に大切な人を傷つけた。

僕には、これっぽっちも生きる価値なんてない。

なにもかも、どうでもよくなった。

そして、その時、

僕が僕を殺そうと思ったんだ。

この闇は僕が選んだ未来。

誰のせいでもない。



-星空