孤独という白い部屋を
涙がピンボールのように
跳ね回っていた。
上下左右後前(じょうげさゆううしろまえ)
もうすべてが
わからなくなっている。
僕は僕という意識の一点、
或いは融解してしまった全体で。
心音も、呼吸も無く
ただ曖昧に、存在と無を
いったりきたりしていた。
「時」という概念を超えて、
中心から雷(いかづち)が広がる。
柔らかい水の音が響いている。
感覚は、
閉じていると同時に開いている、
漂っていると同時にとどまってもいる、
ひろがっていくと同時に
凝縮され、裏返ってもいく、
不思議。。。
アナタヲモトメテイル