茜空

夜露が溢れ落ちると、

夜露が溢れ落ちると、

深緑の葉が跳ねる。

そんな確かな連続を見つめていた。

なんだか、妙に

安心するような

切ないような

不思議な気持ちになって、

朝焼けが染めていく

街の静寂に溶ける。



-茜空