境内に近づくにつれて。

2025年10月25日

境内に近づくにつれて。

蝉の声は大きくなっていくようだった。

: 独特の懐かしい匂いだった。

独特の懐かしい匂いだった。初めて野球のグローブを買って貰った日。まだ堅い皮をなめす為に塗り込んだ固形油の独特な匂い。もしかしたら野球をやった事のある人間、誰もが体験したすこし特別な記憶。

: また昨日を脱ぎ捨てる。

また昨日を脱ぎ捨てる。裸族かって言われそうだけどまた昨日を脱ぎ捨てる。そりゃあ分かってはほしいけど評価されたいわけじゃないし元々あまのじゃくだし窮屈な思いは御免である。また昨日を脱ぎ捨て ...

: これも僕の言葉じゃないけど。

これも僕の言葉じゃないけど。『自分の勝手で、今があると誤解しなければ。周りの人に感謝することを忘れなければ。〝幸せ〟はきっと、才能です。』

踏切が開くのを待って。