星空

僕達は、

僕達は、

お互いの36℃の歪(いびつ)な

生命(いのち)を確かめて、

喜びと悲しみの意味を知った。

洋モクは巻きが甘いからって、

紫煙の中、スツールで脚を組んで

テーブルをフィルターで叩いていた。

冷えたエスプレッソが粉っぽくて、

妙に苦かったのを憶えている。



-星空