茜空

僕は14歳の夏休み、

僕は14歳の夏休み、一冊の本に出会いずっと泣いて過ごした。

その涙がどんなものだったか、今でもわからない。

ただ、僕はその時一度死んで、生きかえったような気がする。

そして、その本は僕が廻る果てしない周回コースの中心にずっとある。

僕が信じている小さな世界の中心の本当に大切なものである。

今でも時々読み返している。

僕は本当にツイているのだと思う。

こういう出会いに事欠かない。



-茜空