HOME > 星空 > 星空 傘を叩く 2023年6月10日 傘を叩く雨音があまりにも響いたので 僕の意識は遠い郷愁の甘さに滲んでいった。 違うんだ。 それを悲しみという色で汚してしまうのは。 きっとそれこそ 〝すべて〟を台無しにしてしまう。 ただ。アンニュイな甘さだったんだ。 濃いエスプレッソと ソーサーの端に置かれた角砂糖。 そして。 どこか霞がかる生温い懐かしさ。 トレモノで満たされた 世界でひとつだけの、こころのカタチ。 不思議とちからが抜けていく。 〝今なら。翔べるかも知れない。〟 Twitter Share Pocket Hatena LINE URLコピー -星空