茜空

予備校ちかくの。

予備校ちかくの。

公園の裏には、お墓があった。

勉強するほど時間があった僕等は。

喫茶店で話をする合間に、よく二人で散歩をした。

そんな時だった。

少なくとも僕は軽いデートの気分でルンルンと、彼女と歩いていたら。僕等は、ちょうどそのお墓へ迷い込んでしまった。

僕等は、デートがお墓での散歩という可笑しなことになってしまい、バチが当たるようで、小さな声で笑い合うことしかできなかった。



-茜空