星空

パーティーは始まっているらしい。

パーティーは始まっているらしい。

浮かれ顔で、はしゃぐ傀儡(くぐつ)の

天から伸びる糸を掻き分けて。

僕はそのスツールに腰掛けた。

目の前に置かれた水割りは

どこか味気なくて。

空虚な孤独感だけが。

そんなから騒ぎの夜の

照明が当たらない部屋の隅に

ただ、ぽつんと在った。


-星空