茜空

シュワシュワと

シュワシュワと

透明な泡沫(ほうまつ)が昇っていく。

グラスに映る百花繚乱、

色とりどりの目まぐるしい景色に

翻弄されながら

加速し、昇華していく。

その泡粒(あわつぶ)に映り

入り込んでしまった僕等は

やはりうたかたの白昼夢を見続けている。

"たかが"とか"どうせ"とか

もうどうでもよくて

それがただただ

心地よかった。



-茜空