星空

ゆっくりと掻き回した後の

ゆっくりと掻き回した後の

ティーカップの中の流れのように

緩やかななんとも表現しがたい風が

身体にまとわりついた。

熱帯夜の砂浜を歩いた。

凪の水面に銀色の月が揺らぐ。

潮の香りが満ちている。

押し寄せては引いて行くさざ波の音が

空に響く。

さんざめく星の瞬きに心を奪われ

仰向けに砂浜を背負った。

ワタシハココ。



-星空