青空

ゆっくりと。

ゆっくりと。

砂時計のクビレを通る〝今〟を。

開かれた〝空〟の天球儀が巡る。

両の足で踏み締めた大地は。

〝存在〟の。

産声のような。

祈りのような。

絶対的な拠り所の確かさで。

魂の根が伸びることを赦してくれた。

嗚呼。これが〝生命〟だ。

嗚呼。此こそが〝すべて〟なのだ。


-青空