青空

やはり

やはり

失われた時代だったのだろう。

上質な行間を持つ文化が埋もれていき、

上っ面だけのしりとりのような言葉だけが

街のショーウィンドウには飾られていた。

なんとなく、それに気づいた

豚の丸焼きのような醜い、時代の生贄が。

詐欺師のように饒舌に

赤児のようになんの忖度もせず

しゃべりだしたから。さぁ、大変。

まだ何処かで続いているのだろうか?

巡る。二十世紀末のデカダンス。

はてさて。生贄の明日や、如何に?



-青空