青空

まばゆいばかりの光の渦が

まばゆいばかりの光の渦が角度を上げ、

白昼が〝こちら側の世界〟を

飲み込もうとしていた。

入れ替わる。舞台転換。たった今。

静かな魔法で、藍に滲んでゆく

〝あちら側〟は眠りに就こうとしている。

「愛していたいんだ。」

僕はR2の背中を撫でた。

「それが、イコール苦しみでも?」

イジワルな質問。

深い深い沈黙が響いた。

確固たるまなざしで

見つめた明日。



-青空