星空

どう転んでも

どう転んでも

どんな見方をしても

卑怯で最低な男だった。

たいしたことなど

ひとつもなくて

全て忘れてしまえば

無かったことにしてしまえれば

誰も傷付かないと思っていた。

思い出だって

一方通行のただの

色のない記憶に過ぎないと

信じ込むことで

自分を守っていた。

あなたの想いや感情など

一切を考えもしなかったし

無視していた。

どんな想いにしても

永遠に片思いがふたつ。

こんな人間に

幸せになる資格はない。

「あなたの幸せを祈っています。」

それだけは本当で…。

臆病で卑怯で最低な弱い人間でごめん。

僕がこの世にいた事実など

なければよかったのに。



-星空