青空

それはそれとして。

それはそれとして。

今日。僕は久々に街を走った。

春先の街角は様々な花が

誇らしく輝き始める。

それぞれの花がそれぞれの空に向かって。

慎ましくも咲き誇る。

その幸せをすこしお裾分けさせて頂いた。

と同時に。

生きるということはその一生は

咲き誇る〝花〟だけ。

そんな瞬間だけではないということを。

想像していた。

いろんな素晴らしい瞬間だけを

切り取ってクローズアップしてしまう

昨今だけど。

目に留まらない〝大切な刻〟に

思いを馳せる想像力を忘れないでいたい。

命とはそういうものだと。

だからこそ。

その〝花〟は美しいのだと。



-青空