星空

ありあわせの感情で

ありあわせの感情で

見上げた1月の星月夜。

コンビニ帰り。

傾けた2本目の缶チューハイがかける魔法。

国道のノイズが街灯のオレンジに染まる。

この時期特有の乾燥と冷たさが

風呂上がりの頬をヒリつかせた。

傷んできたあの夏の果実は

遠い記憶のなかで砂糖漬けにされている。

不確かなメロディ。

口笛を吹いた。

ひとり。



-星空