星空

あの日。

あの日。

別れ際に君は僕を

睨み付けるように見つめた。

永遠に読み取れないその真意は

鈍感な僕の心臓を

歯切れの悪いナイフのように

ザクザクと切りつけつづけた。

流れ続ける血は、時間が経つほどに

穢れ、乾き、〝明日〟にこびりついていった。

そんな赤いインクで書きつらねた〝言葉〟。

それが僕の〝言葉〟。



-星空